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【取材記事】秋ならではの景色を案内 ~ローズガーデンプロジェクト ガーデンツアーを開催

2021年11月29日|カテゴリー:ローズガーデンプロジェクト

秋空の爽やかな11月7日の日曜日、令和2年11月末に募集終了した「ローズガーデンプロジェクト」に寄付をしていただいた方の中から希望者を募り、四季の香ローズガーデン(香りのローズガーデン、色彩のローズガーデン、香りのハーブガーデン)でガーデンツアーを開催しました。

寄付金は目標額を大きく上回り達成

色彩のローズガーデンの寄付者銘板

ローズガーデンプロジェクトの寄付金は約366万円となり、目標額の300万円を大きく上回りました。
寄付金は、令和3年5月にオープンした『色彩のローズガーデン』のバラの植栽に活用し、目標額を上回った分については、隣接する『香りのハーブガーデン』のハーブの植栽に活用しました。

園内のバラにまつわるエピソードを紹介

参加者は19組33名。ローズガーデンを実際に手入れしているガーデナーさんが、秋ならではの園内の景色を約1時間たっぷり案内してくれました。

最も印象深かったのは、香りのローズガーデンの中央にある「殿堂入りのバラ」の1つ、「ピース」のエピソード。そもそも殿堂入りのバラは、3年に1回開催される世界バラ会議で、「世界中で愛されていること」「どの環境でも育てやすいこと」「誰が見ても美しいこと」という3条件をクリアして選ばれるということですが…。
 
「ピースは、第二次世界大戦の最中に作られたフランスのフランシス・メイアン氏による最高傑作と言われている名花です。戦火で苗が失われることを危惧したメイアンは、『小包なら持ち帰るよ』と言うアメリカ人の友人に苗を託しました。フランスの敵国であるドイツやイタリアにも送り、苗を守ろうとしました。そこで苗は大事に育てられ、戦争終結の1945年に『ピース(平和)』という名で発表され、平和の象徴として世界に広まりました。そして、世界バラ会議で『殿堂入りのバラ』の第1号に認定されたのです」(ガーデナーさん)

殿堂入りのバラ「ピース」

日本にも戦時中、バラを守った人物がいました。「日本のバラの父」と呼ばれている育種家の鈴木省三氏です。色彩のローズガーデンのアーチを飾る「新雪」という名のバラは、鈴木氏の手によるもの。こうしたバラにまつわるエピソードを知ると、バラを見る楽しみが増えますね。

シンボルローズ「四季の香」は大きく成長

シンボルローズ「四季の香」

今年5月にリニューアルオープンした色彩のローズガーデンには、シンボルローズの「四季の香」があります。育種家の忽滑谷史記さんが、光が丘の“光”をイメージした新品種です。今年4月には、「ローズガーデンプロジェクト」に寄付をいただいた方から希望者を募り、シンボルローズの植付体験会で植樹しましたが、その当時はまだ膝くらいだった背丈も、人の身長よりも大きく成長していました。

色彩のローズガーデンのバラは、シンボルローズの「四季の香」をはじめ、病気に強いバラの“見本市”だといいます。「初心者は、ここにある品種の中から選ぶと育てやすいですよ」と、ガーデナーさん。

白いバラの品種を集めたホワイト・ガーデン

「香りのハーブガーデン」では、カレーの香りのする「カレープラント」や爽やかなレモンの香りのする「レモンバーベナ」など、ハーブに触って香りを楽しみました。また、料理やティーにふさわしいハーブの楽しみ方を教えてもらいました。

来春はもっと見応えのあるガーデンに

シンボルローズを提供した忽滑谷さんは、「色彩のローズガーデンや香りのハーブガーデンができたことによる相乗効果で、10月のオータムフェスティバルは盛況でした。小さかった苗は大きくなり、秋も見応えがそれなりにでてきました。来春はもっと見応えのあるガーデンに仕上がるでしょう」と、話してくれました。

「また見に来ます!」と参加者の声

参加者からガーデンツアーの感想をお聞きしました。皆さん、花好き、バラ好きの方が多く、「また見に来ます!」と、答えてくれました。

ローズガーデンに初めて来たというお子さん連れのご夫婦は、「園内にシカやウサギのモニュメントがあって、1歳半の息子も楽しむことができました。自然の中で散歩できる感じがいいですね。野生種のバラを見に春にまた来ようと思います」と、おふたりとも笑顔。葉っぴい基金は、お子さんが生まれたときに練馬区からお祝いとして贈られた「出生記念苗木」で配布されたパンフレットで知ったそう。

区内から参加したという女性は、「花が大好きなので、今日は楽しかったです。(寄付を通じて)ここが綺麗になってもらえれば嬉しいですね」と話してくれました。

四季の香ローズガーデンの場所

住所:光が丘5-2-6
開園:9時~17時
休園:火曜
四季の香ローズガーデン公式サイト

ご来園の際は、マスクの着用、手指の消毒など新型コロナウイルス感染症拡大防止のための対策にご協力をお願いいたします。

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