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今年も「ホタル特別観察会」を開催し、大好評でした!~「中里郷土の森プロジェクト」寄付者ご招待~

2021年7月30日|カテゴリー:中里郷土の森プロジェクト

中里郷土の森で7月16日(金)、17日(土)の2日間、「中里郷土の森プロジェクト」の寄付者を招待した「ホタル特別観察会」を開催しました。梅雨明けの夜空に元気よく飛び交うホタルを観察できたほか、ホタルを手のひらに乗せて記念撮影という特別な体験に大人も子どももニッコリ笑顔でした。

体験会には両日合計で25組48名が参加。観察会の前に、練馬区より「中里郷土の森プロジェクトの寄付金は、おかげさまで目標額の100万円を上回る約123万円となりました。寄付金は、展示の充実や生き物を呼ぶ環境作りに活用します」と報告がありました。

「中里郷土の森プロジェクト」に寄付していただいた方のお名前は、園内の森の学習棟に額装して掲示しています(氏名公表に同意いただいた方のみ)。

ホタルを手のひらに乗せて記念撮影♪

ホタルとの記念撮影は、スタッフの誘導のもと、室内で1組ごとに行いました。オスよりも体の大きいメスのホタルを、1人1匹ずつ手のひらに乗せて撮影。参加者の目線とホタルの光るタイミングが難しい撮影ですが、手慣れたスタッフがリードしながらシャッターチャンスは逃しません。

写真のとおり、オスよりもメスのほうが大きいです

ホタルを手のひらに乗せて撮影

園内の小川での観察会

ホタルがよく光る夜8時から9時にかけて、小川での観察会を行いました。ホタルが舞うごとに、あちらこちらで「きれ~い」という声が聞こえてきました。

参加者からの「遠くに飛んでしまわないの?」「寿命は?」「ジーと鳴いているのは何?」などといった質問に自然解説員が答えながら、観察会は進みました。

解説員の「じっとしてあまり動かないのがメス。一方、交尾するメスを探すため、早い点滅で上を飛んだり、遠くへ行くのがオスです。カップルが成立すると光るタイミングがいっしょになるんですよ」という解説は、印象的でした。

ホタルが光るのは、結婚相手を探すためです

中里郷土の森では、開園した平成29年当初からヘイケボタルを飼育してきました。地域住民の協力もあり、今年は600匹以上が羽化し、そこから8,000匹以上の幼虫が孵化しています。(6月末時点)。

飼育室で羽化したホタル

飼育での苦労を自然解説員に聞くと「ホタルの幼虫をひたすら数えること、餌をあげること、餌となる巻貝がうまく育たない場合もあること、羽化しないで死んでしまう幼虫もいること」などと尽きませんが、こうした日々の飼育の手間があってこそ、希少なホタルを練馬で観察できるのです。参加者からも、「23区内でホタルを見ることができるなんてありがたい!」との声があがっていました!

参加者の声

4人の親子連れは「これまでのホタルの観察会をはじめ、週末の自然体験プログラムにも参加しています。寄付をは少しでもお役に立ててもらえればうれしい!」と話してくれました。

小学2年生のお孫さんを連れて参加した女性は「孫は虫が大好きなので、ここに寄付をしました」と話し、お孫さんは「初めてなのでちょっと緊張した」そうですが、ホタルが乗った手のひらを見つめながら、笑顔がこぼれていました。

光が丘在住の女性は、「練馬みどりの葉っぴい基金のパンフレットを見て、『中里郷土の森プロジェクト』と合わせて、『ローズガーデンプロジェクト』にも寄付しました。数年前に行った群馬のホタル観察会が忘れられない体験だったのですが、地元でも観察できるなんてうれしいです」と、喜んでいました。

観察会が終了すると、多くの参加者から「楽しかったです!」との声をいただきました。また、「子どもたちのために、身近にある環境を守っていくことが大切ですね」というコメントもいただき、ホタルの観察会を通じて地域の環境保護への思いを新たにしているようでした。
前回の体験会の様子

練馬区立中里郷土の森の場所


練馬区大泉町1-51-2

\8月30日まで企画展示「夏のむしむし展」を開催中です!/
くわしくは、中里郷土の森公式サイトをご覧ください。
中里郷土の森公式サイト

※「中里郷土の森」は、どなたでも無料でご来園いただけます。
※ご来園の際は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための対策にご協力をお願いいたします。

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