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【取材記事】プレーリーダーのいる公園「こどもの森」で冒険してみよう！（後編）

【取材記事】プレーリーダーのいる公園「こどもの森」で冒険してみよう！（後編）

2021年9月13日｜カテゴリー：区民の森プロジェクト

練馬みどりの葉っぴい基金区民の森プロジェクトの一つとして寄付募集をしている「練馬区立こどもの森」。豊かな自然の中で、子どもたちが泥だらけになって自由な遊びができる公園です。そんなこどもの森の魅力について、２回にわたってブログで紹介しています。
前編をまだお読みなっていない方は、下記のリンクからアクセスできますよ♪
［前編はこちら］

遊びは自分で作る

こどもの森には、ブランコや滑り台など、既成の遊具がほとんどありません。プレーリーダーが作った木製の遊具と、バケツやスコップ、ロープなどの道具、木の実や土など自然の素材を使って、子どもたちが自分で遊びを作り出していくのです。「いいこと思いついた！」の声をきっかけに、遊び場の様子はどんどん変わっていきます。

今年の夏は「イカダ池」に挑戦。ある子どもの「イカダに乗りたい！」という一言に「じゃあ、掘っちゃおう！」と、プレーリーダーが応え、みんなで1か月かけて完成させたそうです。

「今は、たたき染めがはやっているよ！」と教えてくれたのは、小学4年の女の子。オープン当初の６年前から遊びに来ている常連さんで、夏休みはほぼ毎日来ているとのこと。

たたき染めは、白い布に葉っぱをのせてトンカチでトントンたたき、葉っぱの模様（色）を布に写しとる遊び。たたき染めの布を集めて、布バッグにするママもいるそう。

「踊ったり、ケイドロしながら水をかけるのも楽しい！そりたつ壁に一回登ったら、ずっと向こうの景色まで見えてワクワクした！焚き火の時は、パパとインスタントコーヒーを飲んだよ！木登りも大好き！」

ケイドロは、警察チームが泥棒チームを捕まえる鬼ごっこの一種。そりたつ壁は、大人の身長をゆうに超える高さがあり、テッペンを制覇したいという冒険心をくすぐります。空き地がなくなったり、道路に交通量が増えたりして、昔のように外で遊ぶことが難しくなりましたが、こどもの森に来れば思いきり走り回って遊べますね。

小さな子どもから高齢者まで、あらゆる人が集まれる場所

こどもの森には、地域住民が交流できる場として、幅広い世代の人が訪れます。例えば、放課後に小学生が遊びに来るまでの空き時間帯は、「ちびもりタイム」という、０歳から３歳までの乳幼児親子が集まる時間。子育て経験者や保育士のプレーリーダーが常駐し、一緒に遊んだり、話したりしながら、大人も子どもも笑顔になる心地よい過ごし方をサポートします。

「外遊びに慣れるための『はじめてツアー』というイベントもあるんですよ。土に触ったことがない、外遊びのやり方が分からないという方におすすめです」と、プレーリーダーからのコメントです。

敷地内の畑「こどもり農園」では、気軽に農と触れ合えます。夏はトマト、キュウリ、スイカ、トウモロコシ、冬は大根、小松菜、カブなどを栽培。毎週土曜は、プロの農家さんが野菜の育て方を教えてくれます。

「農園のチラシは、近隣の町内会で回覧しています。それを見て、ひとりで野菜のお世話にいらっしゃる高齢者の方もいて、『ここに来ると子どもたちとも触れあえて、とても楽しい』と話してくれます」

子どもも大人も笑顔に

こどもの森に来てよかったと思うことを、来園した方に聞いてみました。

小学４年の女の子は「いろんな遊びができるし、いろんな友達ができること」と答えてくれました。遊びを通して、学年やクラス、学校の枠を超えて、自然に友だちができるんですね。

小学２年生の男の子の母親は、「公園の中に入ってしまえば、子どもは勝手に遊んでくれるので、ママ同士、ゆっくりくつろぎながら、遠目で子どもを見守っている感じです」と話してくれました。

練馬には知り合いがおらず、最初は区報を見てひとりで来園したとのこと。
「子どもより先に私の方がはまってしまいましたね。東京に、こんなに土や緑に触れることができる公園があるなんて思いもしませんでした。親がリラックスすると、子どももリラックスして遊んでくれるんです。子どもは一人っ子で、最初は一人で遊んでいましたが、親子ともども、すぐにみんなと遊ぶようになりました。私はその日の気分で、畑の様子を見て草むしりをしたり、工作したり、ハンモックやブランコにのったり。暑い日は子どもといっしょに水遊びしたりしています」